MOVERIO
BT-350 ドキュメント

2. アプリ開発の方法

2.1. アプリ開発の概要

BT-350 はシステムソフトウェアとしてAndroidを採用しています。そのため、BT-350 向けのアプリケーションは、Androidスマートフォン向けのアプリケーション開発と同様の環境で開発することができます。但し、BT-350とアプリケーション開発パソコンとの接続や、BT-350特有の機能を使用したアプリケーションを開発するためには、BT-350に合わせたパソコン設定をする必要があります。

本ページでは BT-350向けのアプリケーションを開発するために必要となる以下の手順について記載します。

  • Android SDKの導入
  • USBドライバの設定
  • BT-350とパソコンとの接続
  • Epson提供SDKの組み込み

2.2. Android SDKの導入

以下の項目ではWindows7での環境を前提にAndroid SDKの導入について記載します。

2.2.1. Android Studioの入手

Android Studioを下記のサイトからダウンロードします。
https://developer.android.com/studio/index.html

2.2.2. JDKの入手およびインストール

JDK(7以上)を下記のサイトからダウンロードし、インストールします。
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/jdk8-downloads-2133151.html

2.2.3. Android Studioのインストール

インストーラーの指示に従いAndroid Studioをインストールします。

例)C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Android\sdk
※以降、上記フォルダにAndroid Studioがインストールされていることを前提に記載します。

2.2.4. Platform-tools、SDK Platform

「C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Android\sdk\ SDK Manager.exe」を実行します。

※SDK Managerが起動した際、「No Packages found」と表示されダイアログが固まることがあります。
これはproxyが正しく設定されず、情報が更新できないときに発生します。
「Android SDK Manager」以外のダイアログを閉じ[Tools]-[Options]でproxyの設定を行ってください。
Proxy設定が不明な場合は、ネットワーク管理者に「Proxyを利用した外部ネットワークへの接続方法」についてお問い合わせください。

SDK Managerで必要となるファイルを選択し、インストールします。

  • [Tools]の[Android SDK Platform-tools]
  • [Android5.1.1]の[SDK Platform]

にチェックを入れ、[Install]ボタンをクリックし、Accept allを選択します。

以上でAndroid SDKの導入は完了です。
次にMoverioとアプリケーションを開発するパソコンと接続するための、ADBドライバの設定を行います。

2.3. USBドライバの設定

2.3.1. Windows をご使用の場合

Moverioとアプリケーション開発パソコンと接続するために、USBドライバの設定を行います。下記サイトよりUSBドライバをインストールしてください。
https://software.intel.com/en-us/android/articles/installation-instructions-for-intel-android-usb-driver

2.3.2. Mac OS / Linuxご使用の場合

USBドライバのインストールは必要ありません。

2.4. BT-350とパソコンとの接続

ADBの設定が完了したパソコンとBT-350の接続について記載します。
BT-350は、コントローラーにヘッドセットを装着しない場合でも、ADB接続が利用可能です。

2.4.1. BT-350の設定

USBデバッグが有効になっていることを確認してください。有効になっていない場合には、下記の手順によりUSBデバッグを有効にしてください。工場出荷時にはUSBデバッグが有効になっています。

  • 「設定」「開発者向けオプション」を開き、「USBデバッグ」をONにします。

2.4.2. 接続確認方法

ADBの接続確認コマンドでパソコンとBT-350が接続されているか確認することができます。
コマンドプロンプトを起動し、"cd C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Android\sdk\platform-tools"
を実行しフォルダを移動します。
※環境変数で上記のPathを通しておくと便利です。
"adb devices"を実行してリストにデバイス名が表示されればADB接続ができています。

※表示されない場合は、BT-350をUSB接続しなおし、再度"adb devices"を実行してください。

2.5. Epson 提供SDKの組み込み

2.5.1. Epson 提供SDKの利用方法

下記利用方法は、Android Studio でのアプリケーション開発を前提としています。

  1. Android StudioのProjectViewを表示し、[File]-[New]-[Directory]で"libs"フォルダを作成します。
  2. C:\Users\<ユーザー名>\AndroidStudioProjects\<アプリケーション名>\app\libs が作成されますので、ここへ BT350Ctrl.jar を置きます。
    (作成したプロジェクトのフォルダが C:\Users\<ユーザー名>\AndroidStudioProjects の場合)
    ※以降、C:\Users\<ユーザー名>\AndroidStudioProjects\<アプリケーション名>にプロジェクトがあるものとして説明しています。
  3. AndroidStudio上部のSync Project with Gradle Filesボタンを押して、Gradleの変更をプロジェクトに反映します。

2.5.2. 参考 Android Studioで未解決状態がある場合には

ソースコードの未解決状態がある場合には、下記の手順により解消することができます。

2.5.2.1. Android標準SDKへのオーバーライドのための設定(build.gradle)
  1. AndroidStudioの左側のウィンドウにあるbuild.gradle(Project: <アプリ名>)を開き、下記のように編集します。

    allprojects {
        ant.condition(property:"os", value:"windows"){os(family:"windows")}
        ant.condition(property:"os", value:"unix"){os(family:"unix")}
    
        repositories {
            jcenter()
        }
        gradle.projectsEvaluated {
            tasks.withType(JavaCompile) {
                switch (ant.properties.os) {
                    case 'windows':
                        options.compilerArgs.add('-Xbootclasspath/p:' + projectDir.toString().concat("\\libs\\BT350Ctrl.jar;"))
                        break
                    case 'unix':
                        options.compilerArgs.add('-Xbootclasspath/p:' + projectDir.toString().concat("/libs/BT350Ctrl.jar:"))
                        break
                }
            }
        }
    }
    
  2. 一度、AndroidStudioのBuildの項目からClean Projectを実行します。

以上で、SDKの設定は完了です。
エディタ画面上では、Epson独自APIが未解決となっている場合がありますが、無視してRun appを実行して、アプリケーションを実機にインストールしてください。未解決メソッドがある場合にも、正常に動作します。

2.5.2.2. 未解決状態の解消

以下の方法で未解決状態の解消、およびコード補完機能を使用することができます。

  1. C:\Users\<ユーザー名>\AndroidStudioProjects\<アプリケーション名>\app\app.imlを開きます
  2. <orderEntry type="library" exported="" name="BT350Ctrl" level="project" />の行を
    <orderEntry type="jdk" jdkName="Android API 23 Platform" jdkType="Android SDK" />の上の行に移動させます。

これによってAndroidStudioのBT350Ctrl.jarの優先度をあげ、未解決の解消および補完機能を動作させることが可能です。ただし、リビルドを行うとこの状態は解除されてしまいます。詳細は下記の制限事項を参照してください。

■制限事項

AndroidStudioの仕様上、リビルド等を実行しgradleの内容が更新されるとapp.imlも更新され、Epson独自APIが未解決の状態に戻ってしまいますので、再度 1. 2. の手順を実行ください。ビルド後の実行に影響はありません。

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